コロナ後遺症「ブレインフォグ」 受診者が「めざまし8」に語った症状

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   新型コロナウイルス感染の後遺症としては、嗅覚・味覚障害、脱毛、下痢、頭痛、息苦しさなどが確認されているが、「新たな症状としてクローズアップされているのがブレインフォグです。認知機能障害の一種で、脳に霧がかかったような症状があります」と情報キャスターの西岡孝洋アナが16日(2021年9月)の「めざまし8」で伝えた。

  • さまざまなコロナ後遺症が報告されている
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「頭がのぼせて熱がある感じ」

   新型コロナ後遺症外来のある東京・渋谷のヒラハタクリニックで受診した50代女性はこう話している。「何か読んでも頭に入ってこなくて、すぐ疲れちゃうんです。頭がのぼせて熱がある感じです」。40代男性は「頭が回らなくて、作業ができない」と訴える。平畑光一院長は「頭の機能が落ちていて、言っていることがまとまらなかったり、逆に、何を話されたのか理解できなかったりしています」という。

   30代女性は「とにかく倦怠感がひどくて、運動したり頭を使うと、とたんに疲れて寝込んでしまうんです。走ったりすると頭をわしづかみにされたような感覚になりますね」と話す。スーパーに行っても何を買えばいいのかわからなくなり、MRI検査を受けたが、異常はなかったという。

   なぜ脳に影響が出るのか。岐阜大大学院の下畑享良教授は「脳までウイルスはいっていませんが、全身で起きた炎症の免疫反応が脳に伝わってしまったことは考えられます」と解説した。西岡によると、「コロナ感染で脳に炎症が起こると、アルツハイマーと同じような変化が発生して、前頭葉の活性が低下するということのようです」

   昭和大医学部の二木芳人・客員教授「特別な抗体ができて脳にダメージを与えるのではないかと考えられていますが、詳しいことはわかりません」

   ワクチンはこうした後遺症にも有効で、2回接種では後遺症リスクは49%減少、57%が症状改善したというデータがあると伝えられた。ブレインフォグは年齢、性別に関係なく発症するようだ。

(カズキ)

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