コロナ、なぜ肥満だと重症化しやすいの? 「モーニングショー」でBMIとの関係に注目

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   15日(2021年9月)の「モーニングショー」は、北里大学の研究グループが発表した「新型コロナの重症化リスクを高める4つの危険因子」について伝えた。

   研究グループは、2020年1月1日~11月30日、アメリカのコロナ感染者2万8095人を対象に調査。これによって判明した重症化リスクのある危険因子は「65歳以上」「男性」「2型糖尿病」「BMI30以上の肥満」だった。

   研究ではさらに、これらの因子が重なった場合の危険性も解析。因子がない場合と比べた重症化リスクは、因子が1つの場合は約3倍、2個の場合は約15倍、3個の場合は約38倍、4個の場合は約58倍にまでなるという。

  • 重症化リスクの要因とは?
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羽鳥慎一「生活改善は大切ですね」

   北里大学薬学部の安藤航・助教は「肥満や糖尿病は薬や運動で改善できる。重症化を防ぐことが医療体制の負担を減らすという意味でも、感染しても重症化しないように日ごろから生活など気を付けることも大切です」と話している。

   国際医療福祉大学主任教授の松本哲哉医師はこの研究結果について、「高血圧や喫煙など、ほかにも重症化リスクはある。ただ、私たちの病院でも、この4つの因子に該当している入院患者は多い。そういう意味でこの研究結果は納得できるものがある」と評価。

   また、大阪府では、12日から大規模接種会場の優先枠の対象に「BMI30以上の肥満の人」を追加。大阪の40代以下の重症者(6月21日~9月6日)を見ると、229人中52人がBMI30以上で、全体の22.7%を占めていた。20代以下の重症者では、20人中10人がBMI30以上だったという。

   司会の羽鳥慎一「太っているというのはそんなに珍しいことでもないし、それで病院に行っている人っていうのも少ないです。コロナに限った事ではないですが、生活改善は大切ですね」

   番組終盤、視聴者からの「なぜ肥満だと重症化しやすいのか」という質問に松本医師が答えた。

「まず1つは、肥満の人は表には出ていなくても高脂血症や高血圧などの合併症を持っていることもある。もう1つは、肥満細胞というのは炎症があると、サイトカインというような物質を出してさらに炎症を高める可能性があるからです」(松本医師)

(ピノコ)

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