2019年9月。24歳の誕生日を目前に控えた永浦百音(清原果耶)は、ウェザーエキスパーツで最新の風のデータを確認していた。車いすマラソン選手・鮫島祐希(菅原小春)の代表選考レースが行われているのだ。
「気象条件はそろっています。勝ちます!」と自信を持つ百音たち。鮫島はゴールし、晴れて代表選手に選ばれる。
数日後、百音は自分の企画「あなたの町の気象予報士 全国津々浦々計画」を安西和将社長(井上順)にプレゼンする。全国にいる気象予報士が地域の産業や医療などと連携する、地域密着型の企画だ。
「少し先の未来を見せられないか」
しかし、安西に「採用になったら、地元に帰るのか?」と問われ、押し黙ってしまう。帰りたい気持ちと、今の仕事を突き詰めたい気持ちがせめぎ合っていた。
その数日後、大型台風12号が、日本列島に近づいていた。過去にあまり例がないほどの大きさと強さに発達しているという。
首都圏直撃のおそれがあるが、外にはまだ雨も降っていない。まだ起きていないことに対して危機感を抱いてもらうためには、どうしたらいいのか...。考えた末、百音は「映像で少し先の未来を見せられないか」と提案する。
9月15日。雨はいよいよ本降りになり、午後には大雨特別警報が発令された。
日付は変わり16日の未明、警報は解除された。ほっと一息ついた百音は、携帯に母・亜哉子(鈴木京香)からの着信が入っていることに気付き、折り返す。
深夜にも関わらず電話に出た亜哉子は、民宿再開の夢を語る。母の前向きな言葉に、百音は励まされるのだった。
その日、百音は長野に住む視聴者から電話を受ける。視聴者は「うちの裏山にある干からびた小川が川になったら危ない」と訴えている。同じころ、気象予報士の朝岡覚(西島秀俊)もアプリに寄せられた投稿に気になる情報をみつける。
台風の影響で長野にある河川が氾濫するかもしれない――。危機感を抱いた朝岡と百音は、その情報をネット配信した。
そして9月16日の午後。今後は気仙沼に竜巻が発生したという情報が入ってくる。(NHK総合あさ8時放送)