この7月期の各局の連ドラを見て、興味を持ったものを、先週に続いて紹介したいと思います。
7月13日からスタートしたTBS午後10時枠の連ドラ「プロミス・シンデレラ」です。橘オレコさんの漫画が原作で、主人公は、夫に不倫され離婚を持ち出されて家を飛び出し、スリにあい路上生活に陥る元専業主婦の、アラサー女子(二階堂ふみ)です。
彼女が出会う、金持ちで、イケメンで、性悪な男子高校生(眞栄田郷敦)は、彼女に「リアル人生ゲーム」を実行させる、高級老舗旅館の次男です。彼は、何かと完璧な兄(岩田剛典)に対して、劣等感を抱いています。
崖っぷち状態の彼女に興味を持った弟は、暇つぶしをするために、自分の屋敷に連れて行きます。ただで泊めてやる代わりに、「リアル人生ゲーム」をやろうと、持ち掛けるのです。サイコロを振って、出た目のミッションをクリアすれば、賞金をゲットできると、いうものです。悪趣味なゲームに、彼女は腹を立てますが、とある事情で背負ってしまった借金返済のため、参加せざるを得ない状況に陥ってしまいます。
あるわけないと思いながらも信憑性を見せてくれる年下高校生との恋
二階堂ふみは、今までいろいろな役を演じていますが、このドラマの役は、はまり役だと思います。とても、生き生きしています。私は、このドラマを見て「こんな主婦は、見たことが無い」と驚くと同時に、面白さを感じました。
彼女は、可愛いらしいのですが曲がったことが大嫌いで、ハッキリものを言います。そんな彼女を見ていて、年下の弟はどんどん魅かれていきます。
このドラマは、架空のこと(めったにないこと)を設定していますが、なぜか「信憑性」があるのです。
それは、二階堂ふみと眞栄田郷敦の二人の演技が、「成り切って」いるからです。「成り切る」ということは、その役を「自分のものとしている」ということです。結末が、楽しみなドラマです。