「KAWS(カウズ)」という現代アートの美術家をご存じだろう。彼の作品展が東京・六本木の「森アーツセンター」で開催されていて、スペシャルキャスターのトラウデン直美が見に行った。9日(2021年9月)の「めざまし8」が紹介した。
有名なキャラクターの目も「X」
KAWSの作品は目が「X」になっているのが特徴で、作品展では150点以上が展示されているが、すべてXだ。「実はあの有名なキャラクターたちがモデルになった作品もあります」とトラウデンの案内でついて行くと、スヌーピー、セサミストリートのビッグバードたち、ディズニーアニメのピノキオも目がXで描かれていた。アニメの有名キャラクターたちを一堂に集めて、目をXにした作品は、香港のオークションで約16億円で落札されたという。
なぜXなのか。日本側監修の山峰潤也さんはこう解説する。「目というのはいろんなものを語ってしまうので、逆に目がわからないことで謎の部分ができて、見る人がいろいろと読み解く余地が生まれるんです」。トラウデンも「なんでこうなっているんだろうと好奇心をくすぐられて、自分で想像できる余白があるのが魅力ですね」と話す。
ファッションメーカーやデザイナーたちもこの人気に目を付けた。ユニクロ、ディオール、コムデギャルソンなどは、カウズの作品をプリントした服を並べ、ショーの演出に登場させた。
実は和菓子の「銘菓ひよ子」にもカウズバージョンがあって、ひよこの形をした菓子の目がXなのだ。司会の谷原章介がスタジオで紹介。「可愛いでしょ。普通の丸い目のものの中に、これが1つ入っていたら、何箱も買っちゃいそうですね」
KAWS展は10月11日まで。
(カズキ)