小中学校で新型コロナウイルスの感染が急増し、給食も短時間に済ませる簡易給食が全国に広がっている。ところが、その献立が貧しく、「賛否の声が上がっています」と司会の谷原章介が取り上げた。
今週、神奈川・厚木市内の公立小・中学校で提供された給食は、コッペパン、牛乳、りんごゼリーの3品。別の日もりんごゼリーがはちみつゼリーに代わっただけだった。おかずのようなものはない。品数を減らすことで、食事中にマスクを外したり、取り分けたりする時間を短縮し、感染を広げないようにしているのだ。簡易給食になって、児童が食べ終わるまでの時間は、平均20分から15分になったという。
小学校長は「申し訳ないが、とにかく感染防止を優先」
厚木市立厚木小学校の小林正徳校長は、「児童に申し訳ないが、とにかく感染防止が優先」と苦渋の選択だと話す。保護者も「こんな時だから仕方がない」といいつつも、心配するのは栄養面だ。足りているのか。
管理栄養士の豊田愛魅さんは「長期的にこの食事になってしまうと、栄養素が足りない状態になってします」と分析する。短期間ならさほどの心配はいらないということなのだろう。お腹が空かないように、コッペパンは約1・2倍に大きくなっているのだが、カロリーは650キロカロリーから570キロカロリーに減っている。
情報キャスターの西岡孝洋アナ「豊田さんによると、簡易給食のメニューではたんぱく質が足りていないので、自宅ではゆで卵、ツナ缶、豆乳、鶏のささ身などで補ってくださいということでした」
もっとも、「めざまし8」が取材した保護者の中には、「お昼は学校で栄養が取れるから、夜は簡単に済ませちゃうということがあるので、面倒臭い」という声もあった。これって、簡易給食以前の問題だろう。いや、司会の谷原章介も「温かいものを食べさせてあげたい」とピント外れだった。
(カズキ)