「クラスターが発生したことがわかりました」ときょう8日(2021年9月)の「あさチャン!」で日比麻音子アナウンサーが伝えたのは、緊急事態宣言下の愛知・常滑市で先月29日に開催された野外音楽フェスティバルの話題だ。マスクをしていない観客が密集し、酒も販売された同フェスに参加した複数の参加客で、新型コロナ感染が確認されたという。
愛知県によると、今月1日から6日までに14人の感染がわかり、クラスターと認定した。岐阜県でも複数の感染者が判明しているという。フェスに参加した10代の男性は「コールアンドレスポンスをさせたり、曲の一部を歌わせたりしていた。まあ(感染者が)出るだろうなとは思いましたね」と話していた。
経産省3000万円の補助金交付を取り消し
このフェスには、経済産業省からライブイベントを支援する補助金3000万円の交付が決定していたが、経産省は「県の要請に従わずアルコール類を販売しており、申請時の誓約書に違反している」として、補助金の交付を取り消した。
一方、9月18日と19日に千葉市で開催予定の大規模音楽フェス「スーパーソニック」については、「主催者が予定通り開催する意向を千葉県に伝えました」と藤森祥平アナウンサー。「スーパーソニック」は、きゃりーぱみゅぱみゅやPerfumeら国内外のアーティスト16組が出演予定で、2日間のチケット計約2万6000枚が販売済みだというが、感染状況を踏まえ千葉市は開催延期を求め、千葉県も来場者制限を要望している。会場近くの住人は「万単位の人が押し寄せることを考えると、ちょっと不安」と話していた。
番組が主催者に感染対策について取材したところ、「酒類の提供はしない。また、ライブ当日までの1週間分の基礎体温の記入をHP上のアプリで行うよう義務付ける」などと説明した。これについて、東北大学大学院の小坂健教授は「あくまで自己申告であって難しい場面もあるのでは。当日、あるいは終わった後の行動についてどこまで対応できるのかが主催者側には期待されている」と指摘していた。
(キャンディ)