病院に入院できずに自宅療養中に死亡する人がいまだ絶えないというのに、新型コロナをめぐって麻生太郎財務相が「収束している」と発言した。きょう8日(2021年9月)の「あさチャン!」が取り上げた。
「河野大臣をどう評価?」と質問したのに、「コロナに対する評価?」
麻生氏はきのう7日の記者会見で、菅義偉首相が自民党総裁選への出馬をとりやめたことについて問われ、「1年間の結果、コロナ問題なんとかっていうのは、まがりなりに収束して国際社会の中の評価は極めて高いと思いますので、そういった意味では『俺はまっとうした』という思いがあったことは確かだと思う」と持論を展開した。番組はこのニュースに「新規感染者がいまだ多数にのぼるなかで収束と発言したことは議論を呼びそうです」とナレーションを付け加えた。
新型コロナをめぐる現状を「明かりははっきりと見え始めている」と表現する首相といい、「まがりなりに収束」などと悪びれずに言う財務相といい、この内閣はどこの何を見て仕事をしているのだろうか。
ちなみに、麻生氏のこの日の会見では、こんなやりとりも。総裁選へ立候補予定の河野太郎ワクチン担当相について、「河野大臣をどう評価しますか」という記者が質問すると、「コロナに対する評価?」と首をかしげ、あわてて駆け寄った事務方が「河野太郎さんです」と耳元でささやくと、「ああ、河野太郎をどう評価するか?閣僚が閣僚に対する批判をこの場で言うなんて考えられんから」とかわした。河野氏は麻生派の議員だが、麻生氏は河野氏支持を明言していない。評価を聞かれたのに、「批判」と言ってしまうあたりに本音がポロリ?
(キャンディ)