午後ティー(ミルクティー)と超音波検査の意外な関係 「モーニングショー」が医師の話を紹介

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   「きのう(2021年9月6日)、ネットで『午後の紅茶 MILK TEA』が大きな話題になったのですが、いったいなぜなんでしょうか」と司会の羽鳥慎一が紹介したのは、「午後ティー」の愛称で親しまれるミルクティーのペットボトル。

   実はこの商品、超音波テストの時に飲むと膵臓がはっきり見えることから「膵臓がんの早期発見の切り札になる」と話題になったのだ。

   およそ10年に渡りミルクティーを使った超音波検査の研究をしてきた、元大阪国際がんセンター副院長の片山和宏医師によると、膵臓は胃の後ろ側にあり、超音波だと胃の中の空気が邪魔になって半分くらいしか見えない。

  • 番組サイトより
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「10年間も研究していて...」

   そのため腫瘍の早期発見が難しく、膵臓ががんになってしまった場合の5年後の生存率は8.5%。前立腺(99.1%)、乳房(92.3%)、胃(66.6%)、肺(34.9%)に比べ、圧倒的に低い。

   そこで片山医師は、「胃の中の空気を、超音波を通す水分に置き換えてみたらどうだろう」と色々な飲み物で研究を重ねた。レモンティーは胃酸と反応して見えにくく、炭酸水は細かな泡がじゃま...。ミルクティーは適度なにごり具合で程よく超音波を通すことが分かった。中でも「午後の紅茶」が1番だったという。

「『午後の紅茶』の配分がこの検査には適している可能性がある。胃の中にミルクティーを入れるとほぼ90%膵臓が見えるようになります」(片山医師)

   2007~2013年、ミルクティーを使った検査で見つかった膵臓がん患者16人のうち、およそ7割が早期発見だったという。

   菊間千乃(弁護士)「10年間も研究していて、たどり着いたのが『午後ティー』というのも面白いです。こういう普段飲んでいるもので検査ができるというのは、検査に対する精神的なプレッシャーや不安を軽減してくれますよね」

   羽鳥「ハードルは下がりますよね。胃カメラも、『いいのは分かっているんだけど、バリウムがなー...。その前に飲むシュワシュワもなー...』ってなりますもんね」

(ピノコ)

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