菅義偉総理の不出馬で一気に加速した自民党総裁選だが、次期自民党総裁は誰になるのか。6日(2021年9月)の「めざまし8」では有力候補とみられる6人の素顔と総裁選の情勢に迫った。
いち早く立候補を表明したのは生真面目と評判の岸田文雄・前政調会長(64)。党の若返り案を提案し、総裁を除く党役員は1期1年連続3期までという方針を打ち出している。現幹事長の二階氏へも適用するという強気の姿勢で、党内支持が急上昇しているという。
「めざまし8」が有力候補を紹介
ツイッターのフォロワーが236万人と、高い情報発信力を持つ河野太郎行革相(58)は、今週中にも正式に出馬表明するとみられている。ツイッターでは一般の人と自ら積極的にやりとりを行い、脱ハンコを推進するなど意欲的に活動している。しかし、大臣として担当しているワクチン接種では、プッシュ型でワクチンを届ける「わんこそば方式」が、申請数が想定を超えて受付停止に追い込まれている。
高市早苗・前総務大臣(60)も出馬の意向を示している。靖国神社を参拝し、選択的夫婦別姓に反対するなど政治信条は安倍前総理と近いが、大学時代はヘビメタバンドのドラム担当という意外な一面も。
党員票人気が高い石破茂・元幹事長(64)も立候補を模索している。エプロン姿でカレーをふるまったり、鉄道やキャンディーズ好きを公言したりするなど一般の人気は高く、前々回の総裁選では半数近い党員票を獲得した一方で議員票は苦戦。今回は二階幹事長が支持に回るかどうかがポイントとなっている。
37歳で郵政大臣に抜擢されて話題となった野田聖子幹事長代行(61)も立候補に向け、推薦人集めに着手している他、世論の支持が高い茂木敏充外相(65)の動向も気になる。
史上稀に見る大混戦になる可能性がある今回の総裁選。派閥が崩れる異例の展開となることも考えられる。
「選挙が近いと...」
政治ジャーナリストは情勢をどう見ているのか。
時事通信社解説委員の山田惠資さんは、岸田氏40%、河野氏35%、石破氏20%、高市氏5%とみている。「河野氏は発信力が高いが問題はその中身。石破氏は1回で決められる党員票が集められるかがポイント」と語る。
政治ジャーナリストの鈴木哲夫さんは岸田氏33.3%、河野氏33.3%、石破氏33.3%、高市氏0%と、高市氏を除く3人が横一線、同じく政治ジャーナリストの安積明子さんは岸田氏30%、河野氏30%、石破氏15%、高市氏25%とみている。
それぞれの候補の後ろ盾も気になるが、めざまし8では、安倍前首相と麻生副総理は高市氏を支援、菅総理と小泉環境相のチーム神奈川は河野氏を支援、二階幹事長は石破氏を支援するのではないかとみている。
鹿嶋豪心(フジテレビ政治部)「1回目の投票で過半数を取らなければ決選投票になるが、誰が残るか。若手も派閥領袖も全員がプレイヤー」
山田惠資「1回目は派閥の論理が働かないが、決選投票になったら派閥の論理が出てくると思う。麻生派の中にも河野さんアレルギーと河野さん支持する人と派閥が割れている」
金子恵美(元衆院議員)「二階派の一本化は難しい」 橋下徹(弁護士)「選挙が遠ければ派閥の長に従うが、選挙が近いととにかく選挙に勝つためには、その論理だけでいく。まさに民主主義。メディアの役割が重要です。総裁候補が出て激論やったとき、メディアがしっかり伝えて、世論がどう動くか伝えれば、国会議員がその方向に動く。メディアと国民が政治を動かすチャンス」
宮崎美子(タレント)「『これからの日本をこうしていく』という大きな話を期待しています」
(みっちゃん)