米国東部が記録的大雨に襲われた。ニューヨーク州では住宅浸水などで少なくとも25人が死亡したと、3日(2021年9月)の「スッキリ」が伝えた。まるで川のような市街地映像には「オーマイガー!」の声がまじった。バス車内の映像には、流れ込んだ大量の水にイスに上がって立つ乗客たち。地下鉄の天井からは滝のような水、ホームにも大量の水が噴き出す場面もあった。ニューヨーク州の隣、ニュージャージー州では巨大な竜巻で住宅の倒壊被害が出た。
非常事態を宣言
ニューヨークの雨は1日(現地時間)未明から本格的に降り始め、その日のうちに市は非常事態を宣言した。「水のしぶきがすごすぎる」との鉄砲水警報が国立気象局からニューヨーク市に初めて出された。ニューヨーク在住の安部かすみさんは「市内で5000戸が停電しました。多くの人が地下室に閉じ込められ、8人が死亡したそうです」と実状を話した。
大雨の原因は、先月ルイジアナ州に上陸した大型ハリケーン「アイダ」で、内陸を北上するうちに熱帯さらに温帯低気圧にかわったが、「低気圧を中心に前線が南北にのび、温かい空気が流れ込んで短期間で集中的に雨が降った」(気象予報士の藤富郷)らしい。低気圧プラス前線は、日本でも大雨のパターンだ。
司会の加藤浩次「アメリカは東海岸で大雨、西海岸では山火事。地球規模の異常気象ですね」
WMO(世界気象機関)は、熱波や森林火災といった気象災害が1970年から2019年の約50年間で5倍に増えたと報告している。
(あっちゃん)