本当なの?「衆院解散」報道 田崎史郎氏、「モーニングショー」で解説

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   9月(2021年)末に投開票が予定されている自民党総裁選に向けた動きが活発化する中、菅義偉総理が来週月曜9月6日に党役員の人事を刷新するとともに内閣改造を行い、さらに一部マスコミからは9月中旬に衆院解散に踏み切るという報道も流れた。今、永田町でいったい何が起きているのか、1日の「モーニングショー」は総裁選の舞台裏に迫った。

  • 菅首相の決断は?
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幹事長人事にも注目

   役員人事の焦点が二階俊博幹事長の交代だ。役員人事については岸田文雄・前政調会長も「党役員は1期1年、3期まで」と任期を設けるべきだと主張しているが、こうした中で8月30日に菅総理と二階幹事長に幹事長交代の意向を伝え、二階氏も「思い切ってやったらいい」と受け入れの姿勢を示したという。

   衆院解散はあるのか。衆院選投開票は解散の有無にかかわらず10月17日となるとみられている。自民党の総裁選は解散がなければ9月17日に告示され29日に投開票の予定だが、解散した場合は衆院選後に先送りされるため、党内からは「総裁選回避のために解散なんてありえるのか。敵前逃亡」という批判の声も出ている。

   田崎史郎(政治評論家)「解散を行う可能性は5割以下だと思う」

   河田実央(テレビ朝日政治部)「自分の延命のために解散は許されないという反発の声が大きい」

   浜田敬子(ジャーナリスト)「コロナ対策を懸命に行うことだけが延命になるとおもう。解散は逆効果じゃないのか。自分の政権を作ってくれた恩人(二階氏)まで引きずり下ろして延命したいのか」

   田崎史郎「二階さんに対しては『如何なものか』という声が地方でもくすぶっている。延命というより党内の意見を受け入れた形。大胆なことをやらなければどんどん状況が悪くなるという危機感が強く、人事に手をつけた」

「いろいろな思惑」が

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「いろんな思惑がうごめいている。自民党国会議員は選挙に落ちないためにどうすればいいかという考え。菅さんは総裁選で引きずり下ろされる可能性があれば、選挙で負けても同じこと。総理になって一度も選挙もせずに終わってしまうのは受け入れられない」

   田崎史郎「それぞれの思惑はやむをえない。総理大臣は伝家の宝刀の衆議院解散を一度は使ってみたい。国会議員は派閥の親分が何を言おうが自分が生きるか死ぬか。こんなに悪いのは政権が問題なんじゃないかと恐れている」

   司会の羽鳥慎一「人事の規模はどれくらいになりそうですか」

   河田実央「菅さんは閣僚のなかでもうまく動いていない人を変えて、自分らしさを出す体制にしようと思っていたが、この局面でガラッと変えても反発が起きるので、小幅に変えることになりそうです」

   田崎史郎「幹事長の後任は難しい。甘利さん(税制調査会長)は菅さんとの距離が出ている。萩生田さん(文科相)は評価されているが当選回数が少ない。石破さん(元政調会長)は期待されているが総裁選立たれる可能性がある。野田(聖子)さん(幹事長代行)は三役の可能性はあるが幹事長ではない。小泉さん(環境相)は幹事長代行はあるかも」

   河田実央「菅さんに近い議員で『石破さん推したい。選挙演説うまい。石破さんの総裁選出馬をつぶせる』という人もいる」

   玉川徹「注目しているのは河野さん(行革相/ワクチン担当)がどうなるか。総裁になると自民党の負けが少ないが、河野さんは規制改革や公務員制度で霞が関と暗闘状態にあるらしい」

   田崎史郎「菅さんが立てなくなった時には河野さんの可能性があるが、菅さんと戦う形で立候補するのは難しい」

(みっちゃん)

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