「いろいろな思惑」が
玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「いろんな思惑がうごめいている。自民党国会議員は選挙に落ちないためにどうすればいいかという考え。菅さんは総裁選で引きずり下ろされる可能性があれば、選挙で負けても同じこと。総理になって一度も選挙もせずに終わってしまうのは受け入れられない」
田崎史郎「それぞれの思惑はやむをえない。総理大臣は伝家の宝刀の衆議院解散を一度は使ってみたい。国会議員は派閥の親分が何を言おうが自分が生きるか死ぬか。こんなに悪いのは政権が問題なんじゃないかと恐れている」
司会の羽鳥慎一「人事の規模はどれくらいになりそうですか」
河田実央「菅さんは閣僚のなかでもうまく動いていない人を変えて、自分らしさを出す体制にしようと思っていたが、この局面でガラッと変えても反発が起きるので、小幅に変えることになりそうです」
田崎史郎「幹事長の後任は難しい。甘利さん(税制調査会長)は菅さんとの距離が出ている。萩生田さん(文科相)は評価されているが当選回数が少ない。石破さん(元政調会長)は期待されているが総裁選立たれる可能性がある。野田(聖子)さん(幹事長代行)は三役の可能性はあるが幹事長ではない。小泉さん(環境相)は幹事長代行はあるかも」
河田実央「菅さんに近い議員で『石破さん推したい。選挙演説うまい。石破さんの総裁選出馬をつぶせる』という人もいる」
玉川徹「注目しているのは河野さん(行革相/ワクチン担当)がどうなるか。総裁になると自民党の負けが少ないが、河野さんは規制改革や公務員制度で霞が関と暗闘状態にあるらしい」
田崎史郎「菅さんが立てなくなった時には河野さんの可能性があるが、菅さんと戦う形で立候補するのは難しい」
(みっちゃん)