抗体量「2カ月後に半減」 夏目三久、医療現場の「不安」代弁

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   今(2021)年2月に新型コロナワクチンの先行接種が始まり、ほとんどの人が2回の接種を終えたはずの医療現場で、「ブレイクスルー感染」によるクラスターが増えている。きょう1日(9月)の「あさチャン!」が取り上げた。

   医療現場でのクラスターは、8月は約40カ所で発生した。沖縄の浦添総合病院では、患者5人と看護師1人の感染が判明。北海道旭川市の森山メモリアル病院もおととい30日、職員5人と患者5人の感染を発表している。

  • 医療従事者に「3回目の先行接種」の必要性が指摘されている
    医療従事者に「3回目の先行接種」の必要性が指摘されている
  • 医療従事者に「3回目の先行接種」の必要性が指摘されている

ブレイクスルー感染めぐる調査結果

   厚生労働省のデータでは、今年1月から2月にかけてピークを迎えた医療現場のクラスターは、医療従事者の約90%が2回目の接種を終えた6月以降は大幅に減っていたのだが、「それにもかかわらず、(8月になって)上がってきている。これはブレイクスルー感染によるクラスターが医療現場でも増えているとみることができます」と藤森祥平アナウンサーが伝えた。

   原因と考えられるのが、体内の抗体量の減少だ。熊本市の熊本総合病院は国立国際医療研究センターと共同で、医療従事者約220人の抗体量を調査した。その結果、2回目の接種後約1カ月でピークに達した抗体量は、2カ月後には半減することがわかったという。

   今年7月に職員5人と患者16人が感染した鹿児島市の米盛病院の伊藤寿樹医師は、番組の取材に対し「抗体価が下がっている状況でどのように対処していいか、現場では戸惑いが多い。3回目のブースト接種をしていただきたいと感じている」と話していた。

   ワクチン担当の河野太郎行革相は、国民全体の2回目接種の完了を優先したうえで、3回目接種について「アメリカ同様に(2回目の接種から)8カ月の間隔ということになると、医療従事者の先行接種は11月以降になる」との考えを示している。

   MCの夏目三久「2回目の接種を終えた2カ月後には抗体量が半減していたというデータは、医療従事者の方々にとっては不安なものでしょうね」

   藤森アナ「日々コロナに向き合っている医療従事者の方々が安心できる環境づくりが必要だと思います」

(キャンディ)

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