きのう29日(2021年8月)、東京都の新型コロナの新規感染者は3081人、今月23日以来、7日連続で前週に比べ減少している。全国で見ると、感染者1万9314人で6日ぶりに2万人を下回った。しかし、おととい(2021年8月28日)の全国重症者は2070人となり、17日連続の過去最多を更新している。ピークアウトはいつなのか。
司会の加藤浩次「東京都では感染者数が減っているようですね」
森圭介アナ「全国でも少しずつ右肩下がりになっているというのが現状です」
加藤「下がっているのはうれしいですが、安心できるわけにはいかないということのようです。専門家に聞いてみたいと思います」と、日本感染症学会指導医の水野泰孝医師に聞く。
検査をしていない人や検査を希望しない濃厚接触者も
水野「先週1週間の外来は、前半は少し減ったと思いましたが、後半は若干増えて一喜一憂のような状態で、激減しているような印象はありません」。「首都圏で見ると、まだ陽性率が高いので、感染が落ち着いているというには時期尚早かなと思いますし、潜在的にまだ検査していない人がいるということを認識していることが必要かと思います」
加藤「いままでピークアウトといって、どんと感染者が減って来ていましたが、今回は減る数が少ない、徐々に減っていくような形になるかも知れませんね」
水野「そうですね。私がちょっと懸念しているのは、最近、濃厚接触者が検査を希望しない人が増えている印象がありますので、なにかあるのかと思っています」
加藤はさらに東京都渋谷区で行われた若者向けのワクチン接種について聞いた。
水野「実際には、受けたくて受けられない人があれだけいる、ということですね。希望する人には受けられる体制づくりを早急に整備することが必要です」
これについては、橋本五郎(読売新聞特別編集委員)も「若い人はワクチンを受けたくないと言っているわけではない。供給をきちんと増やさないと。わずか数百では、いくらなんでも、と感じますね。そこは急いでほしい」と強く訴えた。
(一ツ石)