「新学期が始まる」影響は
金沢市の0歳から5歳までが通う保育園「大野町こども園」では、園児21人職員4人を含む計35人が感染。石川県は29日、クラスターと認定した。都内でも、港区の愛育病院に入院した生後4カ月の乳児は、父親が陽性で入院、母親も陽性とわかり、保健所から入院要請があった。多くの地域では新学期を迎えるが、同病院の医師は「都内全体で小児科の病床が少ない。2学期が始まって学童の感染が増えると、入院調整に苦慮する可能性がある」。
一方で、千葉市立中学でパラリンピックを観戦する生徒を引率した教諭2人が感染したことがわかった。25日に1年生18人を引率してバスで競技会場を訪れた後、数日後に発症。同市教委は、学校観戦は継続する方針。引率教員の事前のPCR検査などを検討する。
番組は、千葉市の「学校観戦の2教諭感染」を、単発のニュースで短く伝えた。生徒たちは濃厚接触者などとして調べるだろうが、この間「観戦」は継続されるという。「慣れきっていると、とんでもないことになる」という沖縄の医師の警告を、千葉市教委はじめ、新学期を迎える学校関係者にお届けしたい。
(栄)