「使用を見合わせているモデルナワクチンを接種した男性2人が亡くなっていたことが分かりました」と司会の羽鳥慎一。30日(2021年8月)の「モーニングショー」は、モデルナ社製のワクチンで相次ぐ混入について伝えた。
亡くなったのは38歳と30歳の男性で、いずれも基礎疾患やアレルギー歴はなく、2回目の接種翌日に発熱。次の日には解熱したが、その翌日に死亡した。2人とも異物が混入し使用見合わせになったワクチンと同じ工場・工程で製造されたものを接種していたという。
「ゴムの破片が混入した可能性」指摘も
羽鳥「まだワクチン接種と死亡の因果関係というのは分かっていないのですが...」
松本哲哉医師(国際医療福祉大学大学院主任教授)「基礎疾患もアレルギー歴もない若い30代の方が2人亡くなっているということですので、解剖やデータなどを踏まえて因果関係をきちんと明快にしないといけない。もし因果関係があるとすれば非常に由々しきことですから、どういう人たちがそういうことを起こしやすいのか、世界のデータも合わせて科学的に検討すべきです」
使用見合わせ対象の製造番号のモデルナワクチンでも、異物の混入が確認されている。沖縄では28日、瓶1本、ワクチン充填済みの注射器2本から黒色の異物が、別のワクチン充填済みの注射器1本からもピンク色の異物が確認された。また、群馬県ではきのう29日、未開封の瓶1本から黒に近い青色の異物が確認された。
厚労省関係者は「ワクチンの瓶は針を刺す前には異物は見つからず、針を刺した際にゴム栓が削り取られてゴムの破片が混入した可能性が高い。ワクチンの品質に問題はない」と話している。
松本医師「以前報告された金属片の場合は、その大きさから考えて針の穴を通ることは難しいから健康被害は起こりにくいとコメントした。今回の場合は、異物が何なのか正直分からない。ゴム片であればそこまで気にする必要はないのかもしれないが、そうは言っても、それが何なのか、そのロットにどのくらいの頻度で起きるのかなども確認しないといけない。これだけ頻回に起きているのですから、工場での製造管理なども見直す必要があります」
羽鳥「スピードを上げて急いで製造していることも関係しているのでしょうか」
松本医師「今、本当に大量生産なので、場合によっては製造管理がおろそかになっている可能性もある。ワクチン自体の問題というより、瓶に詰めたりする工程での問題だと思います」
(ピノコ)