横浜市の柏桜会あさひ海浜病院救命救急センターに創設された夜間救急専門チーム「ナイト・ドクター」の医師・深澤新(岸優太)の妹で、この病院に入院中の難病患者・心美(原菜乃華)が突然、苦しみだした。緊急手術によって容体は安定はしたが、深澤は休職して心美の面倒を見ることを決めた。
数日後、ナイト・ドクターの同僚・成瀬暁人(田中圭)、朝倉美月(波瑠)、高岡幸保(岡崎紗絵)、桜庭瞬(北村匠海)の4人が見舞い行くと、深澤が心美に対して「何言ってるんだ! そんなの絶対に認めないからな!」と声を荒げていた。心美は深澤に、臓器提供ドナーの登録をしたいと告げたのだ。
臓器提供ドナーめぐる「それぞれの思い」
「ドナーが見つかれば、助かる人がいるかもしれない」という心美に、深澤は「おまえの代わりにほかの誰かが生きるために、なんでそんなことをする必要があるんだ!」と怒鳴り散らす。
それを聞いた桜庭は複雑な心境に陥ってしまった。実は、生まれつき心臓が弱かった桜庭は、心臓移植手術を受けていたのだ。「誰かの大切なものをもらって生きるほど立派な人間になれていない」という負い目を感じている桜庭に、深澤の言葉は残酷だった。
そんなある夜、センターに深澤がやって来て、朝倉に「ドナーのことを考え直すよう心美に話してくれ」と頼むが、朝倉は母親がドナーだったと告げて断った。諦めきれない深澤が桜庭に、「心美の死を待っている人間がいると思うとゾッとする」と漏すと、桜庭は思わず「おまえ、それでも医者かよ!」とつかみかかる。深澤は「俺は医者の前に心美の兄貴なんだよ。おまえには関係ないだろ!」と言い放ち、あわや殴り合いになる寸前、成瀬が2人を止めに入った。
このままではチームが崩壊すると感じた桜庭は、皆の前で「俺はレシピエント(臓器提供を受けた者)なんだ。臓器提供の意思表示をしてくれるドナーがいなければ、俺は今ごろこの世にいなかった」と打ち明けた。
そして、それを聞いた朝倉も皆に「私のお母さんはドナーになったんだよね」と話し、その結果、さらに衝撃の事実が明らかになる。(よる9時放送)
(寒山)