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「バイデン」アフガン撤退大混乱は織り込み済み――タリバンから逃げ惑う人々よりアメリカの国益ファースト

   アフガニスタンが米軍撤退で大混乱している。国を脱出しようとする国民や他の国の人たちが集まっているカブール空港で、過激派組織「イスラム国」(IS)が爆破テロを起こし、多数の死者が出た。

   バイデン大統領はなぜ突然、アフガンからの撤退を強行したのか、判断を間違えたという批判が世界中から巻き起こっている。ニューズウイーク日本版で、元CIA工作員でコラムニストのグレン・カールは、「バイデンはアメリカの『永遠の戦争』に終止符を打った。これは国家安全保障戦略から今日の重要な戦略的課題である『中国、ロシア、イランの脅威』に資源をシフトするための決断」だと評価している。

   さらに、「アメリカの国家資源を、アフガニスタンの人々を守り、『アフガニスタンにおけるテロとの戦い』にささげ続ければ、『アメリカのテロとの戦い』への資源配分がゆがめられ、アメリカの戦略的課題に対処する能力が低下する」としている。

   大統領や政府軍がたちまち逃走し、3800万人のアフガンの人々がタリバンのやり方に怯え、逃げたいと思っても、「バイデンはアメリカの大統領であり、彼の責任はアメリカの国益を守ることだ」(グレン)というのである。

   自分に都合のいいときは、「世界の警察」を自任して軍事力で他国の領土に侵攻するのに、利用価値がなくなると、そこの国民たちがどんなに泣きさけぼうと、俺たちには関係ないと置き去りにして恥じることがない。

   こんな国に付き従っていると、いつかは同盟を解消され、中国にでも助けてもらえとほっぽり出される日が必ず来る。身勝手な大国など、どいつもこいつもクソくらえだ。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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