尾身会長が政府に投げかけた疑問 コロナ感染「拡大鈍化」の深層

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   新型コロナウイルスの感染について、政府分科会の尾身茂会長はきのう25日(2021年8月)、「拡大が鈍化しているが、下がる傾向は見えていない。いつピークアウトするか、判断するのは時期尚早」と語った。

   というのは、きのうも全国2万人を超す新規感染者が確認され、10府県が過去最多を記録する一方で、東京都は前週同曜日と比べて3日連続で新規感染確認者数が減ったことを受けての見解だ。むしろ再拡大の可能性を指摘した。26日の「スッキリ」が伝えた。

  • 感染防止への取り組み継続・強化が求められている(画像はイメージ)
    感染防止への取り組み継続・強化が求められている(画像はイメージ)
  • 感染防止への取り組み継続・強化が求められている(画像はイメージ)

学校の新学期スタートの影響は?

   その大きな理由は「学校(新学期)が始まる」ため。「十分に効果的で納得のある政策を打って行く必要がある」と強調した。

   尾身会長の発言は衆院厚労委員会(閉会中審査)で質問に答えたものだが、実はさらに「政府は時々、専門家よりやや楽観的な分析をしたのではないか」「(児童生徒のパラリンピック観戦は)なぜ、この時期に?」「(バッハIOC国際オリンピック委員会会長の再来日は)なぜオンラインであいさつできないのか。なぜこの時期に来るのか」と疑問を呈した。「スッキリ」はこの点もしっかり掘り下げないといけない。

   司会の加藤浩次の「現場はどうなっていますか」の問いに、日本感染症学会の水野泰孝医師は「発熱患者は若干少なくなった印象はあります。ただ、検査しないで療養を希望する人も散見します。保健所業務の積極的調査が略されているので、潜在的感染者がいる可能性があります」と話した。

(あっちゃん)

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