東京五輪・パラリンピックをめぐる「全くもって理解できない」話題を、きょう25日(2021年8月)の「あさチャン!」が取り上げた。
「あさチャン!」が伝えた高谷正哲氏発言の中身
1つは、大会組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンの発言。24日に開会式が行われた東京パラリンピック大会に先立ち、23日、菅義偉首相や東京都の小池百合子知事、国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長らが出席する歓迎会が開かれたのだが、このことについて記者会見で「全国各地で新型コロナの感染拡大が止まらないなかでの集会は、社会へのメッセージとして不適切ではないか」という趣旨の質問を受けると、次のように答えたのだ。
「えーっと、すみません、ちょっとご質問の意図するところが全くもって理解できない部分がございます」
そのうえで高谷氏は「それぞれのパートナーのトップが直接あいさつする場は、今の社会においては適切な範囲内の対応である」と強く反論した。
高谷氏は、東京五輪の開会式の音楽を担当していたミュージシャンの小山田圭吾氏の過去のいじめ行為が問題視された際も、「今は反省している」「貢献は大きい」などと問題視しない姿勢を示して判断の甘さを露呈していた人物だ。大会組織委員会の広報の「顔」である立場の人が、コロナ禍で東京五輪パラリンピックを開催することの影響に考えが及ばないなんて、全くもって理解できないのはこちらの方だ。
間違った字も消さずに上から書き直す
もう1つのあきれた話は、名古屋市の河村たかし市長の話題だ。東京五輪のソフトボールで金メダルを獲得した後藤希友選手のメダルをかじった問題をめぐり、苦情や抗議に対応している市職員あてに手書きの謝罪文を出したというのだが、これがかじり行為に輪をかけてひどかった。
「この度は私がひきおこした金メダル事件により、皆様にお詫び申し上げます。数多くの電話メール手紙等よせられ、業務にめいわくをかけております。すべて私が悪かったことでございます。つつしんでお詫び申し上げます。以上」というのがその内容。殴り書きに近い字で、「寄せられ」「迷惑」「謹んで」などは平仮名。間違った字も消さずに上から書き直すといった、誠意のかけらも感じられない手紙なのだ。
しかし、きのう24日、市役所内で取材に応じた河村氏は「(手紙に対しての苦情が)100件超えるぐらいきてるらしいですね」と開き直り、「手書きで出さなきゃいけないでしょう。心が伝わらないじゃないですか」と、悪びれずに答えていた。この手紙で謝罪が伝わったと思っているのなら、全くもって理解不能な市長である。
(キャンディ)