間違った字も消さずに上から書き直す
もう1つのあきれた話は、名古屋市の河村たかし市長の話題だ。東京五輪のソフトボールで金メダルを獲得した後藤希友選手のメダルをかじった問題をめぐり、苦情や抗議に対応している市職員あてに手書きの謝罪文を出したというのだが、これがかじり行為に輪をかけてひどかった。
「この度は私がひきおこした金メダル事件により、皆様にお詫び申し上げます。数多くの電話メール手紙等よせられ、業務にめいわくをかけております。すべて私が悪かったことでございます。つつしんでお詫び申し上げます。以上」というのがその内容。殴り書きに近い字で、「寄せられ」「迷惑」「謹んで」などは平仮名。間違った字も消さずに上から書き直すといった、誠意のかけらも感じられない手紙なのだ。
しかし、きのう24日、市役所内で取材に応じた河村氏は「(手紙に対しての苦情が)100件超えるぐらいきてるらしいですね」と開き直り、「手書きで出さなきゃいけないでしょう。心が伝わらないじゃないですか」と、悪びれずに答えていた。この手紙で謝罪が伝わったと思っているのなら、全くもって理解不能な市長である。
(キャンディ)