子供のパラ観戦、参加派と不参加派 それぞれの理由とは

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

引率教員の不安

   都内江東区で、小学3年生の母親は、参加の意思を問う学校からのメールを見せながら、「出席の返事をしました。悩んだんですけど、一番は子供の気持ちでした」。小学6年の息子がいる父親は、「会場には行かせないつもりだ」。息子は、「行きたかったんですけれど、コロナで楽しめるのか、やっぱり自分の命の方が大事なのかなって」。

   観戦を実施する学校の教員は「教育的価値はあるものの、この時期にすべきかというのはかなり疑問がある」。最大で児童200人を引率する可能性があるという。「ここ2年ほど校外学習自体がほとんどない。教員もコロナ禍でのほぼ初めての大規模な引率に。不安な先生は多いと思う」。

   番組では、学校観戦問題について、スタジオでの議論など突っ込んだ考察をする場面がなかった。そもそも、原則無観客とした中で、小池都知事や大会組織委はどうして「児童・生徒だけは競技場へ連れていきたい」のか?反対した都の教育委員が述べたように、「テレビ観戦」と教育効果がどれだけ違うのか?パラリンピックの観客席に子どもたちの姿を並べる政治的効果を狙う思惑があるなら、子どもたちの背負うリスクはあまりにも大きい。

(栄)

姉妹サイト