2020年12月からことし(2021年)8月にかけ、富士急ハイランドの人気アトラクション「ド・ドドンパ」の乗客に重傷事故が相次いでいたことを受け、山梨県が21日(8月)に立ち入り調査に入った。「ド・ドドンパ」は当面の間、運休することになった。
「ド・ドドンパ」はスタート直後わずか1・56秒で時速180キロまで加速する、加速力世界1を誇るアトラクション。乗った人らは「怖いです」「速くて楽しい」「けっこう身体にG(重力加速度)を感じます」と話し、その加速で感じられるスリルが大人気だ。
スリルが人気だが、どこまでが限界なのか
その「ド・ドドンパ」で、最初に事故が起きたのは去年12月。30代後半の女性が頸椎と胸頸椎を圧迫骨折して全治2か月のケガをした。今年に入ってからも5月には40代後半の男性、7月には50代後半の女性、今月(8月)2日には30代後半男性が胸頸椎や頸椎の圧迫骨折や棘突起破裂骨折などのケガを負った。
富士急ハイランドは今月17日に4件の事故をまとめて報告。報告が遅れた理由については「1例目と2例目に半年ほど間隔が空いていた。何に起因したものか分からなかったたし、機器のトラブルでの負傷ではなかったので報告はしなかった」と話しているという。
この問題を受け、富士急ハイランドが相談窓口を設けたところ、2日間で「ド・ドドンパ」に乗ってケガをしたという相談が9件寄せられたという。
司会の羽鳥慎一「急加速することがアトラクションの魅力の1つではありますが、その急加速で事故が起きていると...」
石原良純(気象予報士、タレント)「例えば、僕なんかの歳だと何かのひょうしにギックリ腰になったりする。同じ条件でもちょっと横を向いていたとか、力の入り方でケガをしてしまうこともあるのかも知れない。人間の身体が対応できる範囲をかなり超えてキツイ乗り物だということですよね」
羽鳥「ドキドキ感を増していくために改良を重ねていくものなのでしょうが、どこまでが限界なのかが難しいところですよね」
石原「『安全に』ということなら、『コルセットをして乗ってください』ってなってしまうのでしょうね。この後もまだケガの相談がありそうですよね」
(ピノコ)