きのう22日(2021年8月)、新型コロナ感染者数は全国で2万2285人、日曜日として最多となった。その中で、厚労省が警戒しているのが若年層の感染が増えていることだ。20歳未満の1週間ごとの新規感染者をみると、今年の第4波の時の5月19日までに5347人だったが、8月18日までは2万2960人と4倍超になっている。「スッキリ」は23日、子どもの感染を取り上げた。
萩生田文化相は学校の新学期を前に「国から全国一斉の臨時休業を要請することは考えていない。しかし、自治体などの判断で臨時休校はある」といっている。東京都の小池百合子知事は「家庭での子ども検温を毎日するなど健康観察をしっかりして、同居家族に体調不良があれば子どもの登校を控えてほしい」と呼び掛けている。
分散登校、オンライン授業の案も
親たちはどう考えているのか。東京都中央区の母親は「分散登校など、なるべく大人数を避けた方がいいと思います」。港区の母親は「受験生なので自粛になると、学業とか不安になるので、通常通りに行ってもらった方がいい」と話す。
では、教育現場ではどうか。千葉県の公立高校の教師は「4月から夏休みまでにコロナに感染した子はほとんどいなかったが、夏休みに入って10人、20人と出てきた。できるなら登校せず、授業はインターネットを通じて行うのが望ましい」という。一方、東京都内の中学校の校長は「通常通り新学期を迎えるべき。休校しても家庭で子どもが外出するような状況では学校を止めたからといっても意味がない」と指摘する。
司会の加藤浩次「これはデルタ株の影響でしょうか」
日本感染症学会指導医の水野泰孝医師「その可能性は十分あります」
加藤「夏休み明け、学校はこれまでと同じようにやった方がいいですか」
水野「非常に難しいです。保護者でも教師の間でも賛否両論あります。ある程度、感染者が出ることを想定して、出た時に徹底的に対策をするということに力を注ぐことでどうでしょうか」
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)「クラスターが発生してはいけないので、休校にして家庭に隔離する、という発想は違うと思います。こうすれば感染を防げるということをきちんと教えることが大切」
加藤「先生の負担が大きくなるのでは」
水野「学校だけでなく、地域のサポートが必要だと思います」
橋本「先生も医学的に専門家ではありませんので、それをサポートするところがないとダメです。まず、第一義的は教育委員会です、それに校医もいます」
最後には、医療体制を含めた議論もあった。
(一ツ石)