新学期を前に、新型コロナのデルタ株による感染が子どもたちの間でも広がっている。20歳未満の感染者は今年5月の第4波のピーク時に比べて4倍以上に急増。「神奈川県相模原市では小学校と中学校の夏休みを延長することを決定。また岐阜県の高校でも夏休みの延長を決めました」ときょう20日(2021年8月)の「あさチャン!」で日比麻音子アナウンサーが伝えた。
番組では、家族4人全員が感染し、自宅療養中という東京都内の40代の母親に話を聞いた。最初に発熱したのは10歳の長男だったが、家族がPCR検査を受けたのは、夫の発熱後。「夏休みじゃなかったら、風邪だと思って登校していたと思います。そうなると、ウイルスを受け取った子どもたちが家庭に帰って、家庭で広がって、感染爆発間違いなしですよね」と話していた。
新学期の開始を延期する自治体も
通常のウイルスより感染力が強いデルタ株がまん延しているなかで、新学期を迎える小中高校での対応は従来通りで大丈夫なのだろうか。きのう19日に行われた自民党の新型コロナ対策本部幹部会合では、「デルタ株は年齢に関係なく広がっている。以前と変わらない対応はあり得ない」「夏休みを延長した方がいい」などの意見も出たが、政権幹部は「親の負担や反対がある」として夏休みの延長には慎重な考えを示しているのだという。
こうしたなか、相模原市は市内の小中学校について、8月25日に予定されていた新学期の開始を9月1日に変更することを決めた。岐阜県の大垣北高校も、きょう20日の始業日を24日に延期した。東京の桜丘中学・高校では、8月に予定されていた沖縄や北海道への修学旅行を10月に延期したばかりだったが、再度時期を調整するという。高橋知仁学校長は「時期を遅らせても厳しいようであればなるべく早く判断をしていきたい」と話していた。
夏目「国際医療福祉大学の和田耕治教授は、夏休み明けはこれまで以上の感染対策が必要だと指摘しています。なかでも重要なのがマスクの素材で、中高生には、ウレタンマスクなどより効果の高い不織布マスクの着用を義務付けるべきではないかと訴えています」
(キャンディ)