コロナ感染妊婦、入院先なく赤ちゃん死亡 「何があったのか」 スッキリの取材で見えてきた「不審点」

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   千葉県柏市在住の妊娠8カ月の30代女性が新型コロナウイルスに感染し、容態が悪化しても入院先が見つからずに赤ちゃんが死亡してしまった事件は、経過をたどると、深刻な医療崩壊の現実と、フに落ちない経緯が見えてきた。「何があったのか」と、森圭介アナウンサーが問いかけた。

  • 女性は自分で救急車を手配していた(写真はイメージです)
    女性は自分で救急車を手配していた(写真はイメージです)
  • 女性は自分で救急車を手配していた(写真はイメージです)

駆け付けた救急隊は1時間かけずに搬送できた...

   きのう19日(2021年8月)に会見した柏市保健所によると、女性は今月11日に感染が分かったときは「軽症」と、14日に容態悪化から「中等症」と診断された。保健所は千葉県に入院依頼したが、受け入れ病院がなかったという。県の医療調整本部からは「かかりつけ医に相談して」と言われ、まずかかりつけ医が、つぎに保健所が入院調整をするうちに、17日に自宅で産気づき出血、出産した。

   この間、実は午後5時24分、女性は自分で救急搬送を要請し、駆けつけた消防隊が受け入れ先の病院を見つけて搬送していた。そこで、午後6時すぎ、赤ちゃんの死亡が確認された。保健所は「非常に入院がむずかしい。決まらなかった」というが、消防隊は1時間もかけずに見つけていた。

   土屋アンナ(モデル)「最終的には消防隊がやったら、病院へ搬送できた。『あれ、なんで』と思います」

   そこの具体的な説明が保健所からも、県からもない。県医療調整本部の責任者も、現場任せにせずに会見を開くべきではないのか。熊谷俊人千葉県知事は「重く受け止めます」と語ったが、これだけですむ問題ではない。

   石川和男(政策アナリスト)「日本の制度にはいろんなしがらみや利権が張りついていて、政治や行政が(改善を)躊躇している。お金と人の配分をきちんとしてほしい。今回は救える命だった」

(あっちゃん)

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