アフガン初の女性パラ代表選手、民間機飛ばず出場は絶望的 夏目三久「胸が痛む」

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   「ある女性パラリンピック選手の訴えが注目されています」ときょう20日(2021年8月)の「あさチャン!」でMCの夏目三久が切り出したのは、イスラム主義組織タリバンが実権を掌握し、混乱が続くアフガニスタンの話題だ。TBS中東支局の須賀川拓特派員が伝えた。

   アフガニスタンでは現在、すべての民間機が運航を停止している。この影響を受けているのが、アフガニスタン史上初の女性パラリンピック代表となったテコンドーのザキア・クダダディ選手(23)。日本に来る手段がなく、出場が絶望的になっている。

   クダダディ選手は「私はパラリンピックに出たい。誰か私の手を取って助けてください。アフガニスタンの女性の権利が奪われるのを止めてください」と訴える動画を自ら撮影し、公表した。「女性の権利が著しく抑圧された過去のタリバン政権の歴史では、女性がスポーツをするということだけでも大きな壁があります。さらに障害がある選手には根深い差別もあるため、顔をわかってしまえば迫害されるリスクがあるのに、彼女はあえてビデオメッセージを投稿しました」と須賀川特派員が解説した。

  • 番組公式サイトより
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中東特派員「国際社会がこの国の行く末を守り、支援していく責任がある」

   英ロンドンでテコンドーを指導し、アフガニスタンのパラリンピック連盟選手団のアリアン・サディキィ代表は、取材に対し「アフガニスタンではパラアスリートはリスペクトされていないし、むしろ軽蔑されている。彼女は代表になることで若い世代のロールモデルになるはずだった」と話していた。

   夏目「彼女のきょうに至るまでの努力を思うと、胸が痛みます。タリバンが実権を掌握したということで、今後ますます女性の権利が奪われていくのではないかと懸念されます」

   須賀川特派員「事実上全土を支配下においたタリバンが今一番欲しいものは、国際社会の正式な認知です。そのために女性の活躍を保障するような聞こえのいいアピールをすることは考えられます。混乱の引き金を引いたアメリカをはじめ、国際社会がこの国の行く末を守り、支援していく責任があると思います」

(キャンディ)

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