「ここは絶対に入院すべきだったのですが...」
「前提として、ガイドラインでもコロナの場合は93%で入院適用なんです。酸素飽和度が90%を切ると脳や内臓にダメージを起こしてしまう。ですから、ここは絶対に入院すべきだったのですが、救急隊は帰ってしまった。今まで30年医者をしていてこんなことは初めてです」(大谷医師)
司会の羽鳥慎一「救急隊は帰らざるを得なかった。そういう状況までなっているということですね」
大谷医師「完全に医療崩壊しています」
大谷医師は11日夜、応急処置としてCさんに酸素濃縮器を届けたが、12日早朝に容態が悪化。酸素吸入しても酸素飽和度が90%になってしまった。再び救急隊を呼んだが、豊島区の病院はいっぱい。ようやく八王子の病院に空きがみつかり、やっと入院することができた。
大谷医師「酸素吸入で一時的な時間稼ぎにはなっても、ステロイドと抗ウイルス薬で炎症を取らないと救命はできない。万が一救命できたとしても、遅れれば遅れるほど肺の線維化が残ってしまうので、後遺症が残ってしまうかもしれない。体育館でも野戦病院でもいいので、治療できるところを作ることが必要です」
(ピノコ)