新型コロナ感染者の増加と共に医療体制が逼迫し、自宅療養者が増えている。きのう16日(2021年8月)時点で首都圏では東京都2万2166人、神奈川県1万2685人、埼玉県1万4881人、千葉県7738人(15日時点)となっている。
「スッキリ」は17日、その一人、神奈川県の女性(42)の実態を報告した。「明日、起きられるかな、このまま死んじゃったらどうしょうと本当に思いました」。小学校の子ども3人との4人暮らし。7月30日、陽性を確認、保健所からの連絡を待つよう指示を受け、薬の処方もなく帰宅した。ようやく3日後に連絡があり、「軽症」という判断で自宅療養になった。ホテル療養を希望したが、100人以上が待っているのですぐには入れないといわれた。
「一度もドクターに診てもらうこと」がなかった
保健所からは血中酸素飽和度を計測するパルスオキシメーターの数値を毎日報告するよう指示された。しかし、6日後には味覚・嗅覚が異変、熱も40度にも上がった。8月10日には血中酸素飽和度が91%となり、入院・酸素投与が必要な状況になった。神奈川県独自の緊急相談窓口「コロナ119番」に連絡したが、「今紹介できる病院はない」ということだった。血中酸素飽和度が93%まで回復したため、「そのまま自宅療養で頑張ってください」といわれた。幸いに体調が回復し、今月12日に自宅療養が終了した。子どものために検査キットを購入、2回検査したが陰性だった。
しかし、「結局一度もドクターに診てもらうこともなかったですから、果たして自分が本当に治っているのか」と今も不安を感じている。
神奈川県では自宅療養者の増加に対応するために今月7日から「かながわ緊急酸素投与センター」を稼働しているという。
司会の加藤浩次が夏休みのため、けさ17日は藤井貴彦アナが代わり担当した。「こういった具体的な話を聞くと、本当に身近に迫っているんだなと思いますね」。日本感染症学会指導医の水野泰孝医師に「先生が働いていらっしゃるクリニックはどんな状況でしょうか」と聞く。
水野「VTRで自宅療養の女性の方がおっしゃっていましたが、明日、死ぬかもしれないという感覚は、私も患者さんから聞いたことがあります。ドクターに一度も診療しなかったことがものすごく不安だったということは私もすごく感じていて、出来るだけ連絡取れるようにしています」
そんな「物凄く不安は人」が日々増えている。
(一ツ石)