中国漁民に質問、尖閣周辺へ向かうのか? 漁解禁で「あさチャン!」が直当たり

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   中国は日本時間の16日(2021年8月)13時、尖閣諸島周辺海域を含む東シナ海の漁を、一斉に解禁した。漁船が尖閣諸島周辺へ向かうのか、その動向が注目される。上海支局の森岡紀人記者が中国福健省の未明の漁港から報告、17日の「あさチャン!」が伝えた。

   森岡記者によると、解禁で出漁する漁船は爆竹を鳴らしたり花火をあげたりするなど、漁師たちが漁の再開を喜んでいた。出漁前の港では、新型コロナウイルスの集団感染を防ぐために、PCR検査やワクチン接種の確認が行われていた。

  • 尖閣諸島をめぐり、中国漁船の動向に注目が集まる
    尖閣諸島をめぐり、中国漁船の動向に注目が集まる
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「当局の通知を無視して大挙集まる可能性も」

   一方で、日本政府は中国漁船の動向を注視している。2016年の漁解禁後には、約300隻の中国漁船が尖閣諸島周辺に出漁し、中国海警局の船を含めて、日本領海への侵入を繰り返したからだ。森岡記者は漁師たちに直接聞いた。

   「当局から、その辺りには行くな、と通知が来ているよ。船には(中国版)GPSがついているので、どこにいるのか把握されてしまうし」。「政府から許可されていないので、(尖閣周辺には)行きたくない。何か事故でもあったら危ないよ」と漁師たちは答えた。

   「ただ、漁師たちは山っ気があり、尖閣周辺で魚が取れる、といううわさが広がれば、当局の通知を無視して大挙集まる可能性もある」と森岡記者は報告する。

   MCの夏目三久「最近の尖閣諸島周辺の状況はどうなっているんですか」

   森岡記者「今年2月に、中国海警局の船に武器の使用を認める海警法が施行され、より緊張が高まっています」

   同記者によると、日本の領海に海警局の船が不法侵入、尖閣諸島周辺を157日連続で航行し、2012年の尖閣国有化以降で最長となった。日本側が、中国漁船の侵入禁止を求めた際、中国側は、「問題が起きれば日本と意思疎通し危機を管理する」と「共同管理」をほのめかしている。日本は今年に入り、欧米諸国と歩調を合わせ、台湾問題への関与を強めている。これに対し、中国は何らかの対抗措置を仕掛ける可能性もある、という。

「結局、中国政府の思惑次第なので、日本側はもうしばらく中国漁船の動向を見守ることになりそうです」。

(栄)

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