「何よりも国会を開かなければ」
東京都医師会の尾崎治夫会長は14日の緊急記者会見で、「夜、遊びに行っている方だけの病気だと考える段階ではない。と、くれぐれもお分かりいただければ」。
各地で大規模クラスターも発生している。北海道苫小牧市で開かれた全国高校選抜アイスホッケー大会(8月3日~8日)で、生徒ら90人が感染した。濃厚接触者は約900人。夏季休暇で帰省していた海上保安学校の学生40人の感染も、帰省先での検査で分かった。東京都台東区では清掃事務所職員に複数の陽性者が出て、きょうから31日まで、区内全地区の燃やさないごみ収集の休止を発表した。保健所は「業務ひっ迫」を理由に、濃厚接触者に関する調査業務を縮小、「優先度を考慮して効率的に」行うと通知した。
東京都の入院率は「9.2%」。10人のうち9人は入院できない事態になっている。
インターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁・院長は「もっと様々な場所にプレハブなどの療養施設を作るべきだ」として、東京五輪の関連施設や大きな公園、大型駐車場を提案している。
政府は具体策を出していない。コメンテーターの堤伸輔・フォーサイト元編集長は、「まず、何よりも国会を開かなければ。ロックダウンの代わりにどんな方策を打って人出を減らすのか、具体策を真っ先に議論しなければ」と提言する。「政府は、菅首相が答弁することを恐れて隠そうとしている。野党側は、(首相が)いろんな失策があったことについてあまり突かないとまで言っているけれども、答弁をするのが怖いのか、国会を開こうとしない」。
「答弁が怖くて国会に出せない首相」が、歴史上いただろうか?非常事態に国会出られないなら、首相は即刻クビである。首相を批判してきた小池都知事から具体策は出ないのか?
(栄)