7月23日に始まった東京2020オリンピックは熱戦が繰り広げられ、8月8日に閉幕しました。連日、テレビ観戦していましたが、日本選手が本当に頑張った大会でした。その中で、心に残るシーンについて述べます。
まず、8月5日にレスリング女子57キロ決勝で、連覇を達成した川井梨紗子さんと、前日に62キロ級を制した妹の友香子さんのことです。姉妹で、金メダルに輝きました。夏季オリンピックでは、同一大会で日本人姉妹が金メダルに輝いたのは初めてのことでした。
梨紗子さんの決勝の試合を、1日前に金メダルを取った妹の友香子さんは心配そうな表情で、見守っていました。姉は見事に連覇を成し遂げ、姉妹で取った金メダルでした。
次は、男子サッカーです。6日に3位決定戦で、1968年メキシコ五輪以来のメダル獲得を目指した日本チームは、予選リーグでは勝ったメキシコに敗れました。しかし、今までにない「世界に負けない、世界と対等以上」に各国と戦ったチームでした。
選手のほとんどがヨーロッパのクラブチームに所属していて、例を挙げれば吉田麻也選手、堂安律選手、久保建英選手など、まさに日本代表にふさわしい戦いをしました。
見せてくれた「自分たちのバスケット」で銀メダル獲得
最後に6日に、フランスを破って、男女を通じて初のメダル、それも銀以上のメダル獲得を決定した、女子バスケットボールチームです。その活躍に目を見張りました。
彼女たちはインタビューでも「平均身長が低いところを運動量でカバーして、自分たちのバスケットをやれば、絶対勝てる」と言っていました。8日の決勝では、残念ながらアメリカに敗れましたが、「自分たちのバスケット」で挑んだのです。銀メダルは、彼女たちにとって立派な勲章だと言えます。