「きのう(2021年8月10日)の全国の新規感染者数は1万574人で、8日連続で1万人を超えました。重症者は1230人で前の日よりも40人増えています。亡くなった方は19人です」と司会の羽鳥慎一が全国の感染状況を伝えた。
東京のきのうの新規感染者数は休み明けだったせいか2612人と少ない印象だったが、重症者は176人で過去最多になった。
羽鳥慎一「完全に置き換わっていると言って良いのだと...」
重症者の内訳を見ると、10代1人、20~30代18人、40~50代が105人、60~70代が49人、80代以上が3人で、50代以下が約7割となった。国際医療福祉大学大学院特任教授の松本哲哉医師はこの数値について「これだけ感染が広がると、どの世代でもある程度感染し、リスクのある人は重症化するということです」と話す。
羽鳥は、「感染者の増加、デルタ型の割合の増加と連動しているのかもしれません。今、東京都では、デルタ型検査数に占める陽性者数の割合が約84%を超えてきています。完全に置き換わっていると言って良いのだと思います」とパネルで説明。
松本医師は「私たちの病院でも陽性者のデルタ株について調べてますが、7月前半は1~2割だったのが、後半になったら7~8割に。8月に入ったらもうほとんどがデルタ株です。すなわち、本当にこのデルタ株の広がりの勢いは強い。従来の対策では抑え込むのが難しい」と話す。
「多くの人がいてしゃべるような状況であれば...」
松本医師は、ここで換気のポイントについて解説。「エアコンでも換気機能はありますが、ほとんどは部屋の空気をぐるぐる回すだけ。本当の換気は部屋の空気を外の新鮮な空気と入れ替えることなので、暑い時期厳しいかもしれませんが、しっかりとした換気を心掛けてください」。
視聴者からは正しい換気について、「空気清浄機をしていても必要ですか?」「どのくらいの間隔で、どのくらいの時間行えばよいのですか?」と質問が。
松本医師「ある程度ウイルスを不活化するような空気清浄機もありますが、残念ながらそれがあれば安心というわけではない。効率性を考えると、しっかりと換気して、それと合わせて使ってほしい。間隔、時間については、集まっている人数やしゃべるのか、しゃべらないのかでも違う。多くの人がいてしゃべるような状況であれば、常に窓を開けておくような状況でなければ厳しいと思います」
(ピノコ)