テレビ東京系の土曜スペシャルは、おなじみの「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を筆頭に、「千原ジュニアのタクシー乗り継ぎ旅」「あさこ・梨乃・○○ 3人で5万円旅」など、他局の旅番組とはひと味違うものが多い。今回8月7日(2021年)放送の「温泉タオル集め旅」もそのひとつで、今年の春、第1弾(in群馬)が放送され、今回はその第2弾、伊豆の温泉地を巡った。
温泉ソムリエの資格を持つが...
旅のルールは、「ロゴ入り温泉タオルを1泊2日で5枚集める」「タオルの確認は入浴後」「1つの温泉地につき1枚まで」「湯宿は聞き込みで探す」「移動は公共交通機関のみ」。前回タクシー移動も可だったが、それではただの殿様観光になってしまい面白みも半減するということか、「公共交通機関のみ」に変更された。
出演は前回と同じくオアシズ大久保佳代子とたんぽぽの川村エミコ。さらに2日目からは納言の薄幸も合流。「ロゴ入りタオルを5枚集めて、翌日19時までに下田ベイクロシオの温泉に入ればゴールだ。
1泊2日でたった5枚など余裕なのでは? と思ったら大間違い。昨今の温泉宿のタオルは無地のものが多く、ロゴありタオルを見つけるのは至難の業で、観光協会の日帰り温泉が好きというおねえさん曰く、「ロゴありと無地は50:50」なんだそう。あの温泉宿には必ずあったちょっと薄めの温泉ロゴ入りタオルが絶滅危惧種になっていたとは知らなかった。
川村は、「フォントが変わっている宿はロゴタオルあり」とか「Wi-Fiが繋がっているところはロゴタオルあり」などという前回得たことが書かれたノートを持参。さらに「路線バス」に出演した経験から、「最初に観光案内所に行って時刻表を確認したほうがいい」などアドバイスしていた。温泉ソムリエの資格を持つ川村だが、出しゃばることはなく、ちゃんと先輩・大久保を立てるなど、節度ある態度に好感がもてた。
同じ週、「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)の「もしも新しくコンビを結成するならあの女芸人と組みたい!」で、誰にも選ばれなかった川村。個性豊かなオンナ芸人の中ではたしかに地味で目立たない存在かもしれないが、こういう大人しく、真面目でフツーの感覚を持つオンナ芸人がいてもいいのでは。川村エミコに幸あれ!
(子守熊)