10日(2021年8月)の「モーニングショー」は、急増する自宅療養者とその問題を伝えた。特にフォーカスしたのは、独り暮らしの自宅療養だ。
番組は、3連休中に連絡が取れなくなった独り暮らしの40代男性を訪問した看護師らの映像を紹介。男性は5日間高熱が続き、電話に出られないほど衰弱していた。血中酸素飽和度が92%や88%にまで下がる時があると訴え、危険な状態に陥っていた(93%以下になると酸素投与が必要)。
訪問した看護師らが入院先を探す
看護師らはその場で入院先を探すが...。「きょうは3連休の中日で病院のベッドが完全にゼロなのです。入院先が離れても良いですか?」という看護師の問いに、男性は「うん。いいです。いいです」と力なく答えた。
番組は、都内に独り暮らしをしている20代女性Aさんのケースも伝えた。Aさんは7月31日に陽性が判明し、自宅療養になった。39度近くの発熱、頭痛、倦怠感、筋肉痛などの症状はしばらく続いた後になくなったが、いまだに咳とのどの痛み、味覚・嗅覚の異常があるという。
Aさんは「人と話せないし、心細い。熱が上がるたびにメンタルがやられる。ちょっとした体調の変化では連絡するところもなく気軽に聞くこともできなくて不安」と精神面でのストレスを口にしているという。
司会の羽鳥慎一は、厚労省資料の「自宅療養中に注意すべき症状」を読み上げた。「唇が紫色になっている。急に息苦しくなった。少し動くと息苦しい。胸の痛みがある。朦朧としている。脈がとぶ。こういった症状があったら保健所などへすぐに連絡してください」。