「粉末ワクチン」がスウェーデンで開発
こうしたなか、藤田医科大などの研究チームは、ファイザー社のワクチン接種による抗体量が男女によって差があることを発表した。とくに2回目の接種では、女性の方が平均値が高かった。女性は年齢による差はないが、男性は年齢が高いほど抗体量が少ないことがわかった。抗体量が高いほど、ウイルスの感染や増殖を抑制する効果が高い。これは副反応との関係がある可能性も出てきた。2回目の接種をした女性に、発熱などの副反応が出ることが多いが、抗体量との関係がありそうだ。
一方、スウェーデンでは、「副反応が少ない」粉末状のワクチンが開発された。
カロリンスカ大学病院のオーラ・ヴィンクヴィスト教授は、「使い捨ての小さい医療機器をくわえて、一回深く息を吸うだけで摂取できる」。室温で管理できるため、郵送で配達が可能で、自分で接種できる。2回接種が推奨されるが、デルタ株にも効果があるという。軽い副反応はあるが、粉末状の方が軽い、という。
(栄)