新型コロナウイルのきのう4日(2021年8月)の新規感染者数は、全国で1万4207人、東京は4166人とこれまでで最多となった。伊勢丹新宿店でも88人の感染が確認され、本館地下1階の15店舗が休業中だ。
この感染爆発で、医療関係者や専門家が危機感を募らせているのが「ブレイクスルー感染」である。長崎大大学院の森内浩幸教授は「2回のワクチン接種が終わった後、2週間以上たって感染するのがブレイクスルー感染です」と解説する。
「ブレイクスルー感染」経験者に取材
司会の谷原章介が「そのブレイクスルー感染を経験したという人に取材しました」と取り上げた。精神科医で紫藤佑介さんという。「ワクチンはファイザー製で、1回目は4月19日、2回目は5月10日に接種しました。ところが、先月7月19日に一緒に食事をした人が熱が出て寝込んだと聞いて、PCR検査を受けたら陽性だったんです」
国立感染症研究所もブレイクスルー感染が少なからずあることを認めている。では、ワクチンは感染予防にならないのか。森内教授は「ワクチンはハイリスクの人が重症化するのを防ぐ効果はあります。2回接種した人でも、3人に1人、5人に1人は感染するリスクはあります」という。
ワクチンは重症化は防ぐが、ウイルスをうつされたり、うつしたりは防ぎきれないというわけだ。ましてや、感染力が強いデルタ株はブレイクスルー感染の危険は高く、それが感染が急拡大している原因の一つかもしれない。「重症者数も急速に増えていて、今後は死亡者数も増加する可能性がある」と厚生労働省アドバイザリーボードの脇田隆字座長は恐ろしい予想をしている。ワクチンを接種しても、出歩かないことだ。
(カズキ)