ボクシング界で快挙だ。きのう3日(2021年8月)、女子フェザー級で、入江聖奈選手(20)が女子ボクシング史上初のオリンピック金メダルを獲得した。試合内容も素晴らしかったが、より盛り上がったのが、試合後のコメントの数々。4日の「あさチャン!」がたっぷり伝えた。
「有終の美で終わりたいというのが強くある」
X JAPANの「紅」に乗って、笑顔で決勝のリングに入場した入江は、2019年世界選手権優勝のフィリピンのネスティ・ペテシオ選手相手に、序盤から積極的に攻めてポイントでリード。終始攻撃的な姿勢を崩さず、5対0で判定勝ちした。
勝利の瞬間、はじける笑顔でぴょんぴょん飛び跳ねた入江は、試合後、「何回もほっぺつねったんですけど、夢みたいで、いま夢の中の気がします」「(歴史の扉を)全開にしちゃったかなーと思います」「とりあえず焼肉が食べたい。両親にめちゃくちゃいい焼肉に連れて行ってもらいます。タン一択で」と元気はつらつの受け答えで、笑顔を振りまいた。3年後のパリ五輪については「有終の美で終わりたいというのが強くある。大学いっぱいでボクシングは辞める」ときっぱり言い切った。
入江がボクシングを始めるきっかけとなったのは、小学2年生の時に読んだ漫画「がんばれ元気」。30年以上前に連載された漫画とは、渋いチョイスだ。「ストーリーと主人公がすごくかっこよくて、ボクシングをしたら自分もこんなかっこいい人生になるのかなって」。
金メダル獲得を受け、「がんばれ元気」の作者の小山ゆう氏は「私にとっても本当に嬉しい出来事です。感動をありがとうございます!『がんばれ聖奈』!!」とコメントを寄せた。