「けさ3日(2021年8月)は東京五輪の神場面を2つ紹介します」と岩田絵里奈アナが伝えた。「1つは、午前中の陸上女子1500メートルの予選、オランダのハッサン選手(28)です」。司会の加藤浩次も「私も見た。凄かったよ。とんでもないことだよ」
ハッセンはラスト1周で他の走者と触れたのか、転倒した。「その後なんです、衝撃的なのは」と岩田。立ち上がると、猛烈にスパート、1人、2人と、どんどん抜いて、最終的に11人を抜き、1位でゴールインした。
「とんでもないですよ」
加藤「凄いじゃないですか。オリンピックの舞台ですよ」。ハンセンはこの後、夜に5000メートルの決勝で金メダルを取った。「とんでもないですよ」と加藤。
次は陸上男子走り高跳び。決勝で最後まで残ったのはカタールのバーシム選手(30)とイタリアのタンベリ選手(29)。2人とも2メートル39で失敗するまでまったく同じ成績だった。
岩田が説明する。「走り高跳びでは、この後に決着をつけるかどうかは、選手に委ねられるということなので、果たしてどうだったでしょうか」
審判が2人に「ジャンプオフをしますか」と聞くと、選手が「やらないといけないの?」と聞く。審判が「やらなくてもいいです」と答えると、2人は手を取り合って抱き合い、飛び上がった。2人の金メダリストが誕生したのだ。
バーシムは「戦友とシェアすることができて素晴らしい気持ちです。勝った方が相手にディナーをおごる予定だったけど、どうやら自分の分だけ払うことでいいみたいだね」
加藤「いいシーンだね。こういう形もあるということだね」
岩田によると「109年ぶりだそうです」
(一ツ石)