3日(2021年8月)の「モーニングショー」は、元体操日本代表でロサンジェルス五輪金メダリストの森末慎二さんを招き、きょうの決勝で男子種目別・鉄棒に挑み、2つ目の金メダルを狙う橋本大輝選手(19)について伝えた。
森末さんは橋本選手の高得点のポイントを2つ解説。その1つ目は、離れ技で鉄棒をつかむ際、肘が曲がらないことだ。
SNSでの誹謗中傷問題にも言及
「離れ技でちょっとでも近くなると肘が曲がり、その後に連続で技ができない。離れすぎると落下。1番いい位置で(鉄棒を)つかみ、肘が伸びた状態でその後の車輪をリズム良くしないといけないのです」(森末さん)
2つ目のポイントは、どの瞬間を写真に撮っても足が開かない美しい姿勢だ。「橋本選手は、今、世界一きれいな体操だと思います。質が違う」と森末さんは絶賛する。
きょうの鉄棒で橋本選手が金メダルを取る可能性は?森末さんは「難度の高い技を詰め込んだ構成でミスなくできれば金の可能性大!着地が決まるかが勝負の分かれ目になる。ぴたりと止まる着地です」と期待する。
さて、番組は、橋本選手が個人総合で1つ目の金メダルを取った後のSNSでの誹謗中傷についても触れた。跳馬で着地が乱れたのに高得点をマークしたことについて、中国語や英語で「泥棒!泥棒!泥棒!泥棒!泥棒!泥棒!」「金メダルは中国のものなのに無能な審判のおかげであなたが金メダルを手にした」などと心ない書き込みがあるというのだ。
これに対し、橋本選手は「採点競技は主観的ではなく、審査員による客観的な採点で評価されます。(中略)国の代表選手として努力してきたアスリートを認め、称賛する人が増え、誹謗中傷とみられる行為を行う人が少なくなることを願っています」と冷静にコメント。
「技の内容、美しさを見れば全然ほかの選手と違う」
また、国際体操連盟は減点内容を公開し、「採点規則に照らして得点は正しく、最終順位も正しい」と強調している。
司会の羽鳥慎一「今回のオリンピックは橋本選手に限らず、こういった誹謗中傷も話題になってしまっています」
森末さん「見ている方は素人なんですから、専門的なことは分からない。分かってもないのに言われるとむっとする。確かに大きな減点はしているが、技の内容、美しさを見れば全然ほかの選手と違うのですから。その差し引きが分からないのでしょう」
長嶋一茂(元プロ野球選手、スポーツキャスター)「残念ながら、匿名で誹謗中傷するような低レベルの人たちは後を絶たない。1番大事なのはされた側が気にしないこと。する側は気にされたいわけですから。橋本さんの客観的で冷静なコメントは素晴らしい。全く気にせず、自分の道を進んでもらいたい」
(ピノコ)