NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」8月2日(2021年)放送回の内容が「タイムリーだ」と話題になっている。(ネタバレあり)
舞台は2016年の夏。百音(清原果耶さん)が仕事から帰ると、下宿先の銭湯の大家・井上菜津(マイコさん)の祖父・肇(沼田爆さん)がぐったりしていた。菜津は救急車を呼び、百音は銭湯のコインランドリーを利用していた菅波光太朗(坂口健太郎さん)を連れてくる。
「水分補給を忘れないようにと...」
菅波の診察により、肇は熱中症に、妻の光子(大西多摩恵さん)も軽い熱中症になっていたと判明。点滴を受けるため救急車で病院に運ばれる。
百音は菅波に、
「お二人でずっと、オリンピック見てたそうです。リレーで銀メダル獲ったの、熱心にテレビで見てたらしくて。一昨日は一晩中、女子レスリングを応援してたみたいで」
と説明。2016年といえば、リオ五輪で日本チームが男子4×100メートルリレーで銀メダルを獲得。レスリング女子も金メダルラッシュに沸いた年だ。日本から見ると地球の反対側の国で開催されたとあって、競技の中継は深夜~早朝の時間帯に多く放送されていた。
百音の言葉を聞いた菅波は、
「それで熱中症か...。ありえるな。実はオリンピック観戦と熱中症には2500年の因果関係があるんです。古代ギリシャの七賢人タレスは、世界の全ての根源は水であると言っていた哲学者なんですが、彼は古代オリンピックを観戦していて熱中症になり、それに伴う脱水で命を落としたと言われています。万物は水から生じて水に返ると言っていた人が脱水で命を落とすとは、ある意味水の重要性を自ら証明してみせたと言えますよね」
と解説。「確かに...」と聞き入る百音に少し照れた様子で、
「おじいちゃんにはテレビ観戦でも水分補給を忘れないようにとお伝えください」
と付け加えていた。
現在も酷暑の中で東京五輪が開催されているということで、ネットでは
「オリンピック観戦と熱中症って... これ2016年の話だけど、タイムリーやなぁ」
「今、オリンピックを夢中で見てまさにそういうことになりかけてるお年寄りが多いかもね。よい注意喚起だわ」
「今日のモネは一見の価値あり!オリンピック観戦と熱中症は盲点かも!」
といった書き込みがみられた。
(TT)