結婚間もない夫・今井正弘(井之脇海)の浮気に腹を立てて家出した桂木早梅(二階堂ふみ)は、公園で知り合った性格最悪の高校生・片岡壱成(眞栄田郷敦)の祖母・片岡悦子(三田佳子)が大女将を務める高級老舗旅館「かたおか」で仲居として働き始め、ついに今井と正式に離婚した。
今井の浮気相手はなんと、壱成の兄で「かたおか」副社長・片岡成吾(岩田剛典)と交際している芸者・菊乃(松井玲奈)だった。今井から「離婚届を書いてもらった」と聞いた菊乃は、冷たく「あなたはもう用済み。さよなら」と告げた。
「初恋」エピソードも
2人を離婚させた菊乃は一体何者で、何を企んでいるのか?
離婚届にサインして吹っ切れた早梅が旅館の中庭の掃除をしていると、副社長が声をかけてきた。副社長は早梅の初恋の相手の成吾だった。10年ぶりの再開を果たした成吾は、早梅に優しく接するようになった。
旅館にある茶房のマスター・黒瀬洸也(金子ノブアキ)から成吾と早梅のことを聞いた壱成は、否定されることを期待しつつ早梅に「初恋の人とか?」と尋ねる。すると、早梅は恥ずかしそうにうなずき、10年前に自分から身を引いたことを話した。
そんな折り、旅館に芸能事務所社長の西園寺(かたせ梨乃)から宴会の予約が入った。西園寺は年に数回、女性従業員立ち入り禁止の大宴会を開く超VIPの常連客だ。
予約当日、西園寺はお気に入りの成吾が留守と知り、とたんに不機嫌になる。成吾の代わりにほかの男性従業員が接客にあたるが、わがままで傲慢な西園寺の注文や文句にたまりかね、次々と逃げ帰ってくる始末だ。
見かねた早梅が覚悟を決めて『女人禁制』の座敷に上がると、西園寺は「あなた、自分の立場を理解してるの?」と激怒し、従業員たちの仕事ぶりをあげつらう。しかし、早梅は落ち着いて「私にはいじめているようにしか見えません」と諫める。
一方、壱成は早梅を成吾に取られてしまうと心配するあまり、早梅に対して大胆な行動に出る。(よる10時放送)
(寒山)