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タマホーム社長「コロナ妄言」第2弾!新型コロナはマイコプラズマにエボラとエイズを混ぜたもの

   先週の週刊文春が報じた大手住宅メーカー「タマホーム」の玉木伸弥社長の「ワクチン接種するな」発言の第2弾。昨年2月に社内向けに配信された玉木社長のこのいい分を聞けば、やはり首を傾げざるを得ない。

   「コロナウイルスは(略)最強のウイルスです。人工の、人造のウイルスです。ある学者さんから聞いた話ですが、新型コロナウイルスはマイコプラズマの菌に、エボラとHIV、いわゆるエイズですね、エイズの菌を混ぜて作ったウイルスだと言われております」。こんな社長の下で働く社員は可哀想だ。

   ところで、江田五月元参院議長が亡くなった。享年80。社会党委員長代行だった父親の急逝のため、判事の座を捨てて出馬した。社民連、民主党と移り、参議院議長や法相を歴任した。法相就任中は死刑執行に署名しなかった。私もずいぶん長いお付き合いをさせてもらった。参議院議長のときは公邸に招かれて、遅くまで酒を呑んだこともあった。

   一番の思い出は、何度か一緒に、日中友好団のメンバーとして中国各地を回ったときのことだ。元判事殿は一見厳しそうだが、笑い顔が素敵な優しい人だった。たしか西安だったと記憶しているが、彼と何人かで、屋台街のようなところへ呑みに行ったことがあった。

   何の肉だかよくわからないものが串に刺さっているのを焼きながら、安い酒を呑んだ。トーンのやや高い彼の笑い声が夜の西安の街に流れた。身内の議員に対しても厳しいことをはっきりという剛直な面も併せ持つ、いい政治家であった。最近はご無沙汰したが、今の政治について聞いてみたかった。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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