東京五輪の競泳男子200メートル個人メドレー決勝が7月30日(2021年)に行われ、瀬戸大也選手、萩野公介選手が出場。瀬戸選手はジェレミー・デプランシュ選手(スイス)とわずか0.05秒差で4位、萩野選手は6位だった。
1994年生まれの同い年で、度々レースで戦ってきたライバルの2人。萩野選手はケガ、瀬戸選手はスキャンダル発覚による活動停止など、苦難の道のりを経ての東京五輪だった。
「直前にグータッチしてすごい心強かった」
萩野選手は29日、200メートル個人メドレー決勝進出を決めた後のインタビューで、
「本当にいろんなことあったんですけど、こうしてまた、もう一本決勝行けるなんて、そして大也と一緒にまた泳げるなんて、もう神様がくれた贈り物としか思えないなと思って、すごく今幸せです」
と涙ながらに語っていた。
決勝では2人ともメダルを逃したが、レース後は晴れ晴れとした表情で、時折肩を組んだり、他国の選手と健闘を称え合ったりしながら取材エリアへ。
インタビューで瀬戸選手は、
「最後、メダル獲りたかったですし、準決勝よりもタイム上げられた中で獲れなかったのは少し残念だったんですけど、でも公介と一緒に夢の舞台でまた泳ぐことができて幸せですし、2人で戦えたことがほんとに幸せでした」
「久しぶりに世界大会で公介と入場する時に、直前にグータッチしてすごい心強かったですし、メダル獲れなかったですけど、それ以上に幸せな時間を過ごせました」
とコメントした。
「大也と泳ぐのも二桁でおさまってるかどうか...」
萩野選手も笑顔で、
「レース泳ぐ前からほんとにいろんなことを思い出して、大也と一緒にこうやってレース泳ぐのも二桁でおさまってんのかどうかもわかんないぐらいずっと一緒に泳いできて、最後こうして東京オリンピックの舞台で泳ぐことができたのでうれしかったです」
と、瀬戸選手への想いを語った。
ツイッターなどでは、
「瀬戸と萩野が並んで晴れやかにインタビュー受けてる画だけで泣きそう 本当にいい親友、いいライバルだなあ」
「どこの漫画の世界だろう...と思いながら、インタビュー聞いてました。2人の友情が素敵すぎた...」
「ライバルで同じ決勝舞台はエモ過ぎるよ!萩野選手瀬戸選手お疲れ様でした!」
など、戦友2人の絆に感動の声が多く上がった。
(TT)