その日の五輪の見どころを「あさイチ」メンバーが紹介するNHK「あさナビ」。30日(2021年7月)は、元バドミントン選手の潮田玲子さんと一緒に、バドミントンの注目選手の魅力やスゴ技を紹介した。
最初に注目したのは、準々決勝を控えた女子シングルスの山口茜選手(24)。山口選手の武器は精密なショットと強い足腰を使ったジャンピングスマッシュ、そして直前までシャトルを打つ方向が分からない独特のフォームだ。
「ジュニアの時から天才と言われていた。私は初めて山口選手のラケットさばきを見た時、『どんな天才が現れたんだ』と衝撃を受けました。どこにシャトルが来るのか分からないというので、相手は翻弄されます。ジャンピングスマッシュも練習をすれば打てるというものではない。私は全くできませんでした。生まれ持ったセンスがすごく光る選手です」(潮田さん)
博多大吉「オグシオの2人が並んだ2画面は...」
競技中はアグレッシブに攻める山口選手だが、コートの外では意外な一面も。仲間と写真を撮る時はいつも後ろの方にいるなど、とても控えめなのだ。
ライバルの奥原希望選手(26)は山口選手のことを「バドミントン界のゆるキャラ。茜タイムみたいなの流れる」と説明する。
過去の試合の映像を振り返ると、確かに茜タイムは流れていた。インタビューアーから「試合中はどんなことを考えている?」と聞かれ、「もちろん戦術も考えてはいますが、例えば12点だったら『ほかの数字よりは約数が多いな』とか...」と不思議な回答。インタビューアーは思わず苦笑いしていた。
博多華丸キャスター「16点も約数多いですよね、約数」
小林孝司リポーター「発想のユニークさもプレーにつながっているのですか?」
潮田さん「そうなんです。山口選手は第6感みたいなのがあって、感覚でプレーする選手なんです。相手が強ければ強いほど、どんどんショットもさえわたってきます」
番組は、バドミントンの競技会場「武蔵野の森総合スポーツプラザ」と中継をつなげた。準々決勝前の会場からリポートしたのは潮田さんの元相棒・小椋久美子さんだ。テレビ画面左側が小椋さん、右側が潮田さんという並びを見たスタジオの面々は...。
博多大吉キャスター「オグシオの2人が並んだ2画面はありがたかったです」
華丸キャスター「ちゃんとオグ・シオで並んでいましたね」
この後、中国の何氷嬌選手と対戦した奥原選手は無念の敗退。山口選手は16時45分からインドのブイ・シンデュ・プサルラ選手と対戦する。
(ピノコ)