「開催中の東京オリンピックで、選手と接触するボランティアらに義務付けられているPCR検査が徹底されていない実態が浮き彫りとなりました」という驚きの事実を、齋藤慎太郎アナが紹介した。
東京五輪ボランティアで選手らの送迎を行っている男性は組織委員会のガイドラインで義務付けられているPCR検査を「一度も受けていない。案内についても一度も声がかかったこともないし、説明もない」と話した。結果として、組織委員会のガイドラインで義務付けられているPCR検査を一度も受けたことがないという。
また、通訳担当の女性は活動開始後にもPCR検査の連絡がなかったため、組織委員会に検査要望のメールを送信したところ、帰ってきた返答は「キットを受け取り提出していただきたい」というもの。感染予防の要として義務であるはずのPCR検査が、強制力も実施の確認もない自主的な検査になっていたという。
組織委職員「検査義務、果たされているか確認する体制ない」
組織委員会の職員は、「個別の検査義務が果たされているかどうかを確認する体制がない」と証言した。組織委員会スポークスパーソンの高谷正哲氏は会見で「ルールはルールなのでそれを基本に守ってもらうようお願いはしているが、前日までに受けられない場合は当日対応してもらうケースも存在している」と弁明した。
感染爆発に歯止めが効かない中で、最低限の検査体制も整っていない実態が浮き彫りになっている。
(バルバス)