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やっぱりコロナワクチンに深刻副反応!高割合で「心筋炎」「心臓炎」

   ワクチン接種は予定より大幅に遅れているが、接種後にコロナに感染して重篤になるケースが増えているという恐ろしい話が週刊新潮に載っている。中日ドラゴンズの木下雄介投手(27)は、7月上旬にワクチン接種をした後、突然意識を失ってしまったという。<「まず心臓周辺に問題が発生し、その影響が脳に及んでいます。人工呼吸器を外すこともできません」(さる球団関係者)>。主治医はワクチンが体調急変の原因だったのではと睨んでいるそうだ。

   7月には、楽天の田中将大投手が、ワクチンの副反応による体調不良を理由に、オールスターゲームを休場している。厚生労働省健康局健康課予防接種室は、「モデルナやファイザーといったmRNAタイプのワクチンを接種後、全世界的に、偶然に生じたとは言い難い、ある副反応の傾向が確認されているのは事実です。すなわち接種後に心筋炎や心臓炎にかかる割合が、一般的な発生頻度と比べて高い。とくに若い男性に関してはワクチン接種との因果関係が疑われています」。現時点では証明がなされているわけではないが、各国の保健当局は注視しているというのだ。

   一部の報道で、若者の2割ぐらいがワクチン接種を受けたくないと考えているそうだ。新潮は<木下投手の事例も踏まえ、改めて大事だと思われるのは強制ではなく、最後は本人の自由意志に委ねられるべきであろう>といっている。批判ではないが、新潮でさえ、コロナに対して、ワクチン接種対しての考え方が「揺れ」ているように思う。何が何でも東京五輪開催へ舵を切った菅首相は、国民みんなが感じている、悩んでいる、この揺れに答える責任がある。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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