監督とも「金メダルに向かってのぶつかり合い」
しかし、師である平井伯昌監督と練習場所や方法をめぐりぶつかることもあったという。大橋選手と共に練習した清水咲子さんは「2人はすごく話し合っていた。泣きながらのこともあった。金メダルに向かってのぶつかり合いだったのだと思う」と話す。
平井監督は「生真面目でとことんやる彼女の意志の強さみたいのが、いい方向に出てきてくれたのかなと思う」と話した。大橋選手も会見で「監督とはぶつかることもありましたが、自分が悪い状態の時も見捨てずにみてくださいました。一番感謝しているのは平井先生」と話していた。
17年の銀メダル後にお祝いメッセージが届きすぎて「返信で腕が疲れてしまった」と言う大橋選手は、このレースに臨む前にスマートフォンの通知をオフにしていた。2冠達成後、通知をオンにしたところ「400件くらい連絡が来ている」と笑った。
今回の偉業の裏話を「日刊スポーツ」が伝えていた。大橋選手は慎重な性格で、決勝前夜にライバルの情報を調べ、英国の選手が気になるんだと平井監督に話したという。しかし、平井監督は「英国ではなく、標的を米国選手に絞るように」と忠告したという。結果はその予測通り、銀メダルも銅メダルも米国選手だった。
スタジオゲストのラグビー元日本代表・福岡堅樹は「私も現役時代、自分で気づくことの大事さをコーチに教えてもらった。コーチの存在は大きいです」と話した。
(バルバス)