「競泳女子で史上初の快挙です」とMCの夏目三久が紹介したのは、女子400メートル個人メドレーに続き、きのう28日(2021年7月)の女子200メートル個人メドレーで2つ目の金メダルを獲得した大橋悠依、日本史上初の女子競泳2冠のニュース。
藤森祥平アナ「大偉業、はじける笑顔がまぶしかったですね」
藤森祥平アナは「大偉業、はじける笑顔がまぶしかったですね。しかしここに至るまでの道のりは平たんではなく、もう泳ぎたくないというスランプがありました。長いスランプからの脱出のカギは、背中の強化にあったんです」と説明した。
大橋選手は2017年に初出場した世界選手権で銀メダルを獲得したが、その後自己ベストを更新できない長いスランプに陥った。大橋は当時を振り返り「なんでこんな結果になるのかと、泳ぎたくないほどだった」と話す。スランプ脱出のきっかけとなったのが20年2月に行ったスペインでの高地合宿。その合宿7日目が「運命の日」となった。
大橋選手は「2月27日の午後練のことでした。いきなり、自分は全然背中を使えていないんじゃないかと思ったんです。それで、大げさにじゃないですけど、体のローテーションの動きを出すようにして泳いだらすんなり泳げた。一つの意識を変えるだけでこんなにも変わるのかってくらい変わって。この日は『背中記念日』です(笑)」と話した。
元水泳五輪メダリストの松田丈志は、背中の重要性について「競泳は上半身での推進力が7割ぐらいと言われている。一番大きなエンジンが背中の筋肉。そこを使うと効率よく泳げるようになる」と話す。